チョウザメと一緒に時間と川を旅する Sturgeon's time travel

チョウザメと一緒に時間と川を旅する


チョウザメは2億年以上もの間存在していた。
最初の動物が水から揚がったとき、チョウザメはすでに存在していた。そして隕石が恐竜を絶滅させた後もチョウザメは川を通って移動した。火山噴火、氷河期、乾燥期も彼等は生き延びる事が出来た。しかし、その後人類が自然に介入を始めた。川をダムにし、水中資源を網で全て獲得していった。

チョウザメの淡水と海水の旅

チョウザメは淡水に卵を産む習性を持っている。そこで彼等は幼魚時代を過ごした後、すぐに海洋に進出する。塩分の多い海には豊かな食物資源が待っているからである。
何年も経った後、彼等は産卵のために川に帰る。この永遠の移動を通じて、チョウザメ達は常に新しい生息地を発見し続けて、捕食者も回避してきた。
しかし、一見利点に満ちた彼等のこの旅は、我々人間によって最大の問題へと発展させられてしまった。
彼等の旅路は川である。よってその旅は障害に満ちている。幸運にも人間の介入で生き残る者はほんのわずかである。工場の廃水、河川の流下矯正、産業として漁業、海洋への廃棄物など要因は様々である。幸運にも我々人類はこれらの問題を時間の経過とともに認識した。しかし、認識は実現の一歩に過ぎない。我々は認識と同時にすべき課題がたくさんある。

Rachel & Jun 国府宮神社まで朝の散歩

田園の中の午前中の自分だけの時間


Rachel(アメリカ人)と、Jun(日本人)の二人の旅人、この日は太陽を帽子にして、国府宮神社への朝の散歩である。
すでに日は高く、日傘をささないと強い日差しがさしてくる。
道すがら脇に目をやると、小川に魚が泳いでいるのが見えたり、田植えの終わったばかりの青田が茂っているのを楽しめる。
忙しく動き回る世間の時間の流れとは切り離されて、二人の穏やかな会話が人の住む空間の中に、人が生きるべき息吹を注いでくれているようでもある。

尾張大国霊神社(ウィキペディアより)

尾張大国霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)は、愛知県稲沢市国府宮にある神社。近くに尾張国の国衙(国府)があったことから、一般には国府宮神社(こうのみやじんじゃ)、国府宮(こうのみや)と呼ばれる。最寄りの名鉄電車の駅は神社の通称にちなむ「国府宮駅」となっている。
毎年旧暦1月13日に執り行われる儺追(なおい)神事、通称「国府宮はだか祭り」、「はだか祭り」で有名である。

釣りのベテラン、ベリーボートでネッカー川へ

少年時代から磨いたスピンフィッシングの技術が光る


クリストファー・ユングは、バークレーラウブフィッシュのドイツチームに所属している釣り人で、6歳から釣りをしているベテランでもある。今回はベリーボートを巧みに操り、ネッカー川に釣り旅行に訪れた。
ベリーボートとはドーナツ状のチューブの個人用の浮揚装置で、フィンを使用する事で、小さな池や中流の川で移動を容易にする。逆に大きな川や水場では推奨されていない。

ネッカー川

ネッカー川は、ドイツ中南部の流域を流れるライン川の支流である。主にバーデン=ヴュルテンベルク州内を流れ、下流域では、短い区間ではあるが、同州とヘッセン州との州境をなしている。

ドイツ、ライン川の街、ライン=クライス・ノイス

ボートの左右のオールで経済と環境保護のバランスをアピール


世界全体が(経済)危機について話しているが、ここドイツの最大の川であるライン川では、何年も経済が活況を呈している。古代ローマ人もこの都市機能を高く評価し、2000年前に今日のライン=クライス・ノイス地区に定着した。
今日、ドイツで最も成功したといえるこの街に、約50万人が住んでいる。世界的に高い評価を得ている多くの国際企業が、ここライン=クライス・ノイスに本社を置いているのである。
ケルンと州都デュッセルドルフはこのすぐ近くにある。人々はここで生きて働きたいと願っている。人生を謳歌し、仕事も上手くいっているという、完璧なバランスがこの動画でアピールされている。

ライン=クライス・ノイス

ライン=クライス・ノイスはノルトライン=ヴェストファーレン州にあるデュッセルドルフの行政区であり、地方行政の席はノイス市である。ノイスのライン地区は、下ラインの左岸に位置し、下ラインの湾の低地にあり、東側でライン川が環状の境界を形成する。

薬剤は我々の身体を離れると、環境へ影響を与え始める

洗い流す薬:薬、飲料水、環境



水道水に抗生物質は含まれるのか

抗生物質のようなものが、川や湖、飲料水の中にも発見されたと新聞で報じられた。病院で薬を処方されなくても人々はすでに水道水から抗生物質を取り込んでしまっているかもしれない。だが、水道水を検査しても事実は見つからず、医学に起因する健康被害は無いとも報告される。では、どこに真実があるのか。

検査精度の向上によって新たに薬物が検出

15年以上前の検査では検知出来なかったものも、技術の進歩で、かつての1000分の1の濃度でも検出が可能になっている。たとえば400mgの抗生物質を取り込んでいて、それを検出しようとした場合、2億リットルの水を必要とする。これはオリンピックのプールの40杯分に相当する。よって、この濃度であれば健康被害は起こりそうになく、飲料水の少なくとも抗生物質における問題に関しては安全性が保証されているといえる。
だが、問題は飲料水にのみ関わるとは言い切れない。川や海には魚、動物がいる。それらが水中の薬剤を通して摂取してしまった場合、男性化ホルモンに影響して沈静化し、他の動物に容易く捕食される存在となってしまう。アジアではこの例が鳥類に見られる。

薬物の自然環境への流出

では、どのようにして薬物は自然環境に人々の生活から拡散するのか。一つは身体への塗布物や洗剤などが洗い流されて下水へと流れる。もう一つは排泄物からの流出である。それらは下水処理場で処理されてはいるが、完全に除去する事は出来ない。したがって、それらは川へ流され、水分を流した残りの堆積成分も皮肉にも農業肥料として土壌に撒かれる事になる。

ドナウ川クルーズの排水問題

ドナウ川クルーズの排水問題


ドナウ川のクルーズ船からゴミが問題に挙がる事があるが、問題はそれだけではないようだ。

早朝のニーベルンゲン橋から現場を目撃

レーゲンスブルクのドナウ川の早朝。
事の始まりは住民がニーベルンゲン橋から二隻のクルーズ船を見たとき、船から茶色いものが流れ出ているのを発見した事による。おそらくこれは孤立したケースではないと考えられ、当局からクルーズ船に対して川に廃水を放流させないようにとの指導が始まった。そして調査員も何度も放流の証拠に遭遇したという。

Rachel & Jun の舟下り (岩手・猊鼻渓)

Rachel & Jun の舟下り (岩手・猊鼻渓)


Rachel(アメリカ人)と、Jun(日本人)の二人の旅人が岩手県猊鼻渓の舟下りツアーを紹介している。折角なので二人の堂に入った解説をそのまま引用したい。

Rachel & Jun

”岩手県の猊鼻渓(げいびけい)は日本百景の1つに数えられ、1年を通して四季を楽しめます。12月から2月までは、こたつ舟で鍋や釜飯も堪能できるそうです。新緑と紅葉シーズンには舟上茶会もあります。また、定石ですが早朝に行けば人も少ないので、頑張って早起きする事をオススメします。帰りの舟下りでは船頭さんに唄ってもらえますので、ぜひリクエストしてみてください。10点満点、5つ星です。^^ 皆様のオススメなどもございましたら、ぜひコメント欄で教えてください!”
二人は旅行で全国47都道府県をめぐるの事を目標としていて現在は半数ほど踏破したそうである。

ライン川の水質を検査するVSRの活動 - 水質汚染

ライン川の水質を検査するVSRの活動 - 水質汚染



VSR-Gewässerschutz


VSR-Gewässerschutzは、ライン川とマイン川の様々な市民のイニシアティブの合併として、80年代初めに設立された。

水によって拡散する汚染

VSR-Gewässerschutzは今日、河川、沼、マース、ヴェーザー、エルベ、オーダー、ピーン等の都市の集水域で水質検査を行っている。過去には主に河川への産業排水や地方自治体排水が最大の負荷となっていたが、それらは地下水、排水、浸食、流出による汚染として拡散した。

地下水汚染に関するデータを取得

情報スタンドでは、市民に情報資料とテストドライブの結果に関する議論が行われている。地域の負荷と対策について市民と話し合っている。VSR-Gewässerschutzシステムは、庭の噴水や湧水や川から採取した水試料に起因する地下水汚染に関するデータを得る。この活動ではとりわけ、協会のメンバーが水質汚染と水の保護における人間の活動との関係を指摘することが重要である。
この協会は、分析し、評価し、明確にし、原因を特定し、環境負荷の軽減を求めていく。測定結果の広報誌が作成され、地域または国の報道機関に送られる。さらに、会員向けのニュースレターも発行している。

ラインフェルデン、ドイツ製の水力発電所

ラインフェルデン、ドイツ製の水力発電所


新ラインフェルデン水力発電所は、スイス側のラインフェルデン AGと、ドイツ側のラインフェルデン(バーデン)の2つの対向都市の間の、アッパー・ライン川の河川敷設発電所で、2010年に操業を開始した。
発電はドイツとスイスの間で均等に分割され、それぞれの国のバイヤーが子会社として電力を販売している。
環境保護にも配慮されており、遡上等の魚の移動のために別々の運河が建てられているため、彼らは川をバラグを登ることができるのである。

ラインフェルデン

Made in Germany: Wasserkraftwerk Rheinfelden
ライン川はスイスとドイツの国境を形成しており、ラインフェルデンはそこに含まれる。スイス領とドイツ領に分れているこのラインフェルデンは12世紀にツェーリンゲン家によって創設された歴史ある街である。古くから温泉療養地として知られ、近年においては、カジノやレンガ造りのビール工場などを目当てに来る観光客でも賑わいを見せる。

【閲覧注意:ゴミ】インドネシアのチリウン川の浄化

ドイツのメディアがインドネシアのチリウン川を取材


ドイツのビデオニュース製作者、Zoomin.TV Deutschlandがインドネシアの河川の環境問題を取材した。

環境問題が住民の責任にされる

Purification of the Ciliwung River in Indonesia
インドネシアの巨大都市ジャカルタのチリウン川はゴミでいっぱいである。一部の心ある住民が川を定期的に清掃している。政府はこの問題に取り組んでおらず、逆に住民に対する責任を追求している。

【閲覧注意:ゴミ】チューリッヒ、川底の3Kの仕事

チューリッヒ、ダイバーとボランティア、川底の3Kの仕事


ダイバー協会SCUBA VIVAと清掃ボランティア

Diver Association SCUBA VIVA and Cleaning Volunteer
チューリッヒでダイバー協会SCUBA VIVAを中心に川底のゴミを拾う活動が行われた。
ダイバーが次々と川に飛び込み、ゴミを拾ってきてボランティアに手渡す。ボランティアが受け取ったゴミが次々と用意された大型のゴミ箱を満たしていく。
タイトルからもわかるように川底はかなり汚い。見るに耐えない部分もあるかと思われるが、都市部の活動というものは無秩序に放っておけばこうなりやすいという現状と、それを憂慮する心ある人たちの活動が存在するという事を可能な限り知ってもらいたいので敢えて掲載する事にした。

ダイバーとボランティアが水質改善

毎年、600万トン以上の廃棄物が河川を通って海洋に流れ込み、水中や動植物に回復不能な被害をもたらす。我々は行動するよう呼びかけられている。
特にダイバーにとっては切実な問題である。毎年約11,000人のダイバーと2万人以上のボランティアが25万キロ以上の廃棄物を取り除いている。ダイバーは、環境保護に対する意識を高め、データを収集し、積極的な変化を促すことによって、水質改善に役立てている。

チューリッヒ

チューリッヒはスイス最大の都市でチューリッヒ州の首都である。チューリッヒ湖の北西端に位置するスイス北部の中央にあたる。自治体はおよそ400,028人の人口を持つ。チューリッヒは、鉄道、道路、航空交通の拠点であり、チューリッヒ空港と鉄道駅は、いずれも国内で最も賑わっている。

スイスライン港でのビジネスランチの光景

スイスライン港


2016年6月8日、スイスライン港では、内陸輸送における気候および環境保護措置が発表された。
船舶や港湾の物流をより環境にやさしく、気候に優しいものにするために、ライン川沿いや国際的にも努力がなされている。スイスライン港には環境の持続可能性が非常に重要であると副局長は説明している。水質の保護のための国際的な合意は非常に重要である。

汚れた土の扱い方

ビジネスランチでは汚れた土壌をどのように扱うことができるのか、砂利などの精製された材料を、材料循環の観点からリサイクル建材として使用できるのかも説明された。

LNG供給船の環境保護への貢献

View of the business lunch at Schweizerische Rheinhäfen
LNGの船舶は、ディーゼルエンジンを搭載した船舶よりも温室効果ガスが20%少ないとの説明があった。これはガス漏れを考慮した数値である。窒素酸化物及び粒子状物質は96〜99%少なくなるとの報告も挙がっている。LNG供給船は、液化天然ガスを再生可能なバイオガスに置き換えることによって、気候保護に大きく貢献する事が期待出来る。LNGの生産、輸送および貯蔵をさらに最適化する事が今後の課題といえる。

アマゾン、コロンビアでのエコロジーな農場経営

ドイツのメディアDW Deutschがコロンビアでの環境保護を取材


アマゾンの一部であるコロンビア

アマゾンの一部であるコロンビアは世界で最も生物多様性の高い国のひとつである。今、ユニークな動植物の伸びやかさが脅かされつつある。ドイツのメディアDW Deutschがコロンビアでの環境保護と自然破壊の抑制を目指す社会実験を取材した。

農業による森林破壊

コロンビアの木材の過剰輸出とカカオの不法栽培による植え付けで天然の森林が激減している。他に資源を得る術の無い農家は、こうした不法栽培で生活の糧を得るしかないのである。また、馬や牛などの家畜のブリーダー達は森林を牧草地へと変貌させてしまう。

環境保護を農場経営にも利点を持たせる

Make a passage for cow walking
社会実験での取り組みの一つとして農家に興味を持たせるという事がある。それは、牛の育成に役立つ木を植林したり、外部から投資を呼びかけて、産業を勃興させ職を生み出す事である。
牛を自由を放牧せず、また縛り付けたりせず、通路を設けて歩かせる事も森林育成に一定の効果を期待でき、天然の肥料を提供する事で周囲の農家にも役立つ取り組みとなる。

チーズによって成立するエコロジー

Cheese made with organic farming
経営学を学んで経営効率を上げる事も効果的である。我々は自然の土と生きていけば失う者は何も無いと、エコロジーに取り組む若き農場経営者はいう。彼等の手で直接絞った牛の乳がチーズとなり、彼等の食卓に上り、あるいは商品として市場に出回る。有機食品、グルメ、首都のレストランに需要があり、大企業のように大金を稼ぎ出すというタイプではないが、エコロジーとエコノミーを両立した優良な小規模経済モデルであると高く評価出来る。